大会宣言

 ここ長野県には日本アルプスをはじめ、わが国屈指の高さを誇る山が連なります。最高3000m級の山々より発する水は、急峻な斜面を流れ、千曲川、天竜川、木曽川となって古より私たちの暮らしに潤いをもたらしてきました。

 その流れる水に今、新たな価値が見出されました。小水力発電への活用です。地形的な条件などにより、小水力発電に利用できる県内の資源量は全国有数です。この資源を上手に活かすことで、長野は大きく生まれ変わります。

 この2日間、長野に小水力発電へ思いを寄せる人々が全国から集い、さまざまな議論が交わされました。全国小水力発電サミットは、2010年10月の山梨県都留市を皮切りに、富山県、岐阜県、鹿児島県と全国各地で年1回開催されてきました。

 そして第5回目はこの長野県で開催され、すべての小水力に携わる人々が情報交換の唯一のフォーラムとしての役割を果たしてきました。こうした経過を踏まえ、その歴史を未来につなぐよう、私たちは次の通り宣言いたします。

 

 

一、大切な地域資源のひとつである豊かな水力を活かし、自らの手によるエネルギー生産を全国津々浦々に推進させるべく、この長野の地から情報発信をします。

 

 

一、産官学民それぞれの立場の垣根を越えて、ともに手を携え、小水力発電の普及に尽力します。

 

 

一、地域が抱える問題解決の糸口として、自然エネルギーを有効に活用し、住民自らが誇りを持てる地域づくりを目指します。

 

 

2014年11月21日                 

第5回全国小水力発電サミット in 長野 参加者一同