秋晴れの空のもと、10/30に「新信濃変電所」の見学会を実施しました。
日本は明治以降の電化の歴史の中で、アメリカ式の60Hz、ヨーロッパ式の50Hzとが東西日本でそれぞれに定着してしまったそうです。
過去に統合する話もありましたが、それぞれに進展していてなかなかうまくいかず、結局統合できなかったそうです。
新信濃変電所は、東京電力パワーグリッド社が管理していて、東日本の50Hzと西日本の60Hzの周波数変換により、東西の電力融通をしています。
3.11震災の際には東日本川へ電力を融通したり、いまも電力市場の動きに合わせて、東西の双方向の電力融通をしているそうです。
見学させていただいて、
「電力市場での動きに合わせて、臨機応変に融通している」ということ、
「変換点のケーブルが意外と細かった」(両手で掴めそうな太さでした。人間の胴体くらい太いのかと想像していましたが・・)
という2つは、個人的には特に驚きました!
参加者の中には再エネを研究する学生さんも来てくれていて、「理論や文字でなく、実際の設備を目の当たりして、系統システムのイメージが持ててとてもよかった!」という感想でした。
現地説明では、変換所の所長さんから大変丁寧に説明いただき、ありがたかったです。
国内にはこちらのような周波数変換所が3箇所あるそうですが、新信濃周波数変換所では岐阜県側と新たな系統で接続する増設工事が行われていました。
電力市場の活性化や、災害時に大きな電力を融通できるよう、周波数変換は大事な施設だと思いました。
温暖化による台風の巨大化に直面した2019年の長野県ですが、送電ネットワークがさらに充実し、電力供給が安定化されるとともに、足りない地域へ各地の自然エネルギーを送れるようになるといいなと思いました。