【バイオマス】信州カラマツストーブの普及と薪ステーション

針葉樹林間伐材の利用とCO2削減を目指して

 カラマツストーブ普及事業組合は、諏訪地方の有志によって2006年10月に設立されたLLP(有限責任事業組合)です。従来の薪ストーブでは不向きとされていたカラマツなどの針葉樹も燃やせる独自開発の「信州カラマツストーブ」を普及させることで、信州の森林整備を促進し、石油ストーブの燃料である灯油の使用料を減らしてCO2の削減を目指しています。

 2010年11月には、茅野市湖東笹原の約1300平方メートルの空き地を借りて「薪ステーション」を開設しました。「薪ステーション」を中心に、森林所有者、林業関係者、ユーザー、行政、環境NPOなどが連携するカラマツストーブコミュニティの構築を目指し、地域への薪の供給と森林についての学習会や体験イベントを展開しています。

 

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 当薪ステーションの受け入れる材は、原則山作りを目的として伐採された木の中で用材に適さないものとします。施行計画に基づき伐採された間伐材を引き受けることで、山側の負担を軽減し、八ヶ岳山麓の森作りに貢献できるものと考えています。「山作りを目指す人々の集まる場があれば、いずれ地域にふさわしい薪ステーションが出来るはず」そのような想いからスタートした薪ステーション。「信州カラマツストーブ」の普及活動と併せ、地域の気候条件を生かした産業の再生と山間地の限界集落を活性化という遠大な計画に向けて一歩一歩進めています。